ホームホスピスの意味を大半の方は、ホスピス病棟の「ホスピス」で捉える方が多い。
おさらいすると、ホスピスとは、死を目前にした患者さんの身体的苦痛や精神的苦痛を和らげる目的で作られた施設の事を表現する。
勿論、私たちはこの大切な任務に真剣に向き合っているがその目的を達成するには、どのような気持ちで向き合うのかが大切になってくる。
そのなかで大切になってくるのが、「心からのおもてなし」すなわち「ホスピタリティー」である。
目的ばかりが先行して、そこに取り組む時の心の在りようがあまり重要にされない時代はもう過ぎ去ったように感じる。
なお、私たちもホームホスピスが宮城県に一軒しかないから、大丈夫だろうと思ってはいけない。
様々なニーズに対応して、多様性のあるサービスが増えている今だからこそ、ホームホスピスの意味を「施設の目的」だけでとどまらない事が重要に感じている。
「心からのおもてなし」を届けるために大切な事は何なのか、様々な課題を抱えているなか。
こうして文章を書きながら悩んでいる。なにが出来るか、何を届けられるか。
それを日々、自問自答している人々がいるのが「ホームホスピスにじいろのいえ」であり
「ホームホスピス」であり、「介護福祉に関わる人々」すべてなのかもしれない。
そんな、プロとして抱える苦悩のようなものは書くことも大切なのではないかと感じる。